女友達(その1)

不思議なことに、今まで寝た女の子のうち全員と、知り合ってすぐにセックスをしているんです。
多少の差こそあれ、初めてのデートか二度目、
どんなにモタついても、三度目で僕らはベッドを共にしました。
逆に、何かの弾みで、三度目を越えてしまった女の子、
僕に寝たいという気持ちがあるにもかかわらず踏み込めなかった女の子は、
ただの友達で終わりました。
まあ、三度もデートすれば、お互いに見極めもはっきりするし、
統計としては妥当な数字であるような気もするけど。

そんな訳で僕は今、例外的に一人の女の子と寝ようとしています。
いや、女の子という歳ではないかもしれません。
僕らはお互いが若い頃に知り合ったけど、随分時間が立ち過ぎましたから。
とにかくよく喋る人でした。それは昔も今も変わっていません。
僕は彼女の話に耳を傾けながら、さて、どうやって上手く切り出そうかといつも考えていました。
どうやって彼女のペースから自分のペースに持ち込もうかと。
だけど、だんだんと時間がたってしまいました。
そしてしまいには、まあいいやと思い始めるのです。また、次の機会に口説けばいいやと。
そして僕らは、三度目のデートを何事もなくやり過ごし、
その後も意味のない食事を繰り返し、だんだんと疎遠になってしまいました。
もちろん彼女と寝ることを諦めた訳ではなかったのですが、
結局あの頃の僕には過ぎた女性だったのです。
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by haru_ki_0207 | 2005-10-05 00:36 | ショートストーリー  

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