私の職業(その19)

 女は床に落ちたマッチを踏み付けにして、神坂さんの後ろから体に腕を絡めていった。
「あんた、何しに来たの?こんな所にさ、世の中には知らない方が良い事もあるのよ。特に若いうちはさ」女の手は神坂さんのシャツの中に有って、胸から腹部を彷徨っている。
「はやく、お帰りよ。いい子だからさ」
神坂さんに隠れて女の表情が見えない。神坂さんは女にされるがままになっている。女の両手が神坂さんのベルトを外し始める。ジッパーを降ろす音が響く。神坂さんのペニスが大きくなっているのがパンツ越しにわかる。女はパンツの中に手を入てもてあそび始める。神坂さんの表情が見れない。私はずっとうつむいていて、きぬ擦れの音だけを聞いている。
「ちゃんと、見なさいよ。あなたのものでもあるのよ。私達はこれを分かち合うのよ。それとも奪い合いたい?」女が神坂さんのペニスをパンツから出すのが見える。つやつやした先が濡れていて、女はそれを指ですくい長い舌で美味しそうになめた。
 私は神坂さんの前にひざまずいて、神坂さんのを喉の奥まで含む。苦しさが胸のおくまで届きかき回す。胃の底に溜まった塊のような物が喉元まで込み上げてくる。私の口の中で前後するペニスと無関係にその塊はさっきから私の体の中を上下していて、いつの間にか快感へと変わっている。神坂さんのを全部飲み干すと、女が私にまたがって来る。私達は絨毯の上に横になってお互いのクリトリスをなめ合った。神坂さんが私を見ているのがわかる。視線を感じるたびに私の中で何かが変わり、新しいものが生まれ始める。女の液体で顔中が濡れている。天井に鏡が無いのを残念に思う。私の別の顔が無性に見たかった。
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by haru_ki_0207 | 2004-10-04 01:36 | ショートストーリー  

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