秋の夜長。
温かいコーヒーを淹れて飲む事に幸せを感じるようになって
どの位の年月がたつのだろう?
高校受験の時はまだ、ネスカフェに砂糖とミルクを入れていたけれど、
大学受験の時にはコーヒーの粉をドリップで蒸していた気がする。
まとわり付くような香りを肺の奥まで吸い込んで、胸の何処かに溜めて、
黒い液体と一緒に、二階の自分の部屋まで持って上がった気がする。
あの時の階段を登る自分の足音が、何故か今、手に取って触れるくらいに
思い出すことが出来る。きっと何処にでもある、足音なのだろうけれど
その音階は柔らかく、今も一人で居る部屋に心地良い。
いつか僕は、大好きになった女の子に、僕が淹れたコーヒーを飲んで欲しかった。
やがて一緒に暮らし始めて、毎朝僕のコーヒーを飲んで欲しかった。
そういうささやかな夢というのは、なかなか叶わない。
僕は今、そんな足音に耳を澄ませながら、一人、部屋でコーヒーを飲んでいる。
秋、と言うにはまだ少し早い気がするけれど、秋を感じさせるものは確実にある。
夏は終わろうといしている。そして僕が大切にしていたものも
終わろうとしている。
それでもやっぱり、コーヒーの美味しさだけは、いつまでも変わらない。
温かいコーヒーを淹れて飲む事に幸せを感じるようになって
どの位の年月がたつのだろう?
高校受験の時はまだ、ネスカフェに砂糖とミルクを入れていたけれど、
大学受験の時にはコーヒーの粉をドリップで蒸していた気がする。
まとわり付くような香りを肺の奥まで吸い込んで、胸の何処かに溜めて、
黒い液体と一緒に、二階の自分の部屋まで持って上がった気がする。
あの時の階段を登る自分の足音が、何故か今、手に取って触れるくらいに
思い出すことが出来る。きっと何処にでもある、足音なのだろうけれど
その音階は柔らかく、今も一人で居る部屋に心地良い。
いつか僕は、大好きになった女の子に、僕が淹れたコーヒーを飲んで欲しかった。
やがて一緒に暮らし始めて、毎朝僕のコーヒーを飲んで欲しかった。
そういうささやかな夢というのは、なかなか叶わない。
僕は今、そんな足音に耳を澄ませながら、一人、部屋でコーヒーを飲んでいる。
秋、と言うにはまだ少し早い気がするけれど、秋を感じさせるものは確実にある。
夏は終わろうといしている。そして僕が大切にしていたものも
終わろうとしている。
それでもやっぱり、コーヒーの美味しさだけは、いつまでも変わらない。
# by haru_ki_0207 | 2009-09-13 02:17 | 雑記